「看取りの整体」の勉強会に行ってきました

2023年03月21日

令和5年3月20日(月)、兵庫県高砂市で松下範彦先生(香川県高松市で整体院をしておられる先生です)が「看取りの整体」というお題で講演されました。

 

【内容】

もともとサラリーマンをしていた松下先生が、二宮先生の整体を受けて人生が変わったことをご自身の体験を元に熱く語られました。

 

二宮整体に出会えて

「こんなに素晴らしいものは他にはない!自分がこの整体を極めて指導者となり普及させて、世の中を変えよう!」

と思われたそうです。

 

ご自身の今までのうまくいったことも、失敗したことも赤裸々にお話して下さいました。

 

今回は、「看取りの整体」というお題でしたので、先生が何度もガンの末期の方や、何人もの会員さん(←整体では、患者さんと言わずに会員さんと言います)を看取られた中で、感じた末期の方に対する手当のやり方や命の意味についてお話されました。

 

 

 

【感想】

午前10時から午後5時までだったのですが、一日があっという間に感じました。

 

あと、すごかったのは、ご自身の自伝みたいなものを書かれて、それをみんなにコピーして配ってくださいました。A4で25枚もあります。短い小説くらいのボリュームです。

「私達は、同志だから、特別に」ということで、参加者はコピーをいただきました。

 

松下先生を見ていて、二宮先生のことを思い出しました。

それは、どの辺りかというと、

「頭でも身体でもない心が一番先にある」

というところです。

 

人間「気」を感じる生き物です。

理屈じゃなく、「これは好き」とか「これは嫌い」とかいうのは、心が感じているんです。

 

私も整体を教えている身なので生徒さんから

「先生は、なぜ二宮整体を学んでいるんですか?」

と聞かれます。

我々、国家資格持ちは、いろんな流派の治療法や勉強会のお誘いがたくさんありますものね。

 

私はいつも決まって

「二宮整体を学んでいるのは施術で効果が実感できて、勉強会に行くのが楽しかったから」

と答えます。

 

勉強会に行くのが、嫌じゃなかったんです。

二宮整体と「気」が合ったんだと思います。

 

私が開業して駆け出しの頃、日曜日の勉強会の日は、二宮整体の芦屋道場で朝から夕方まで勉強して、終わったら師匠の山田繁彦先生がその日の夕方から夜にかけて復習会を開催してくれていましたので、丸一日勉強していたと思います。

 

自分は、従事する先生方や仲間に本当に恵まれたと思っています。

 

 

他の理由は、二宮先生が人間として、尊敬できる方だったということは、言うまでもありません。

私も昔は二宮整体の芦屋道場に見学に行かせてもらいました。

 

二宮先生は、二宮整体を学ぶすべての方に優しかったです。

いつも仕事が終わると、

「一緒に晩御飯食べに行こう!」

と誘って下さいました。

朝から晩まで働いて、仕事の後でお疲れでしょうに、毎回ご飯に誘って下さいました。

 

その後は、

「カラオケに行こう!」

と一緒にカラオケに行かせてもらいました。

 

勉強もできて、また食事の時は先生のオフタイムの時のお話も聞けて、とても楽しい時間だったのを思い出します。

 

松下先生が四国から芦屋の二宮整体に通われていた2010年、2011年の話が主だったのですが、私もちょうど2010年から芦屋の二宮整体の道場に通い始めたので、昔のお話を聞いていてとても懐かしく思えました。

 

 

ちょっと脱線したので、また本題に戻ります。

 

松下先生は、二宮先生のことを「気」として捉えられていました。

言葉や、整体の手技を学ぶことは、もちろんですが、心を基軸に捉えられていた・感じられていたのだと思います。

 

何を行うかも、もちろん大切なのですが、どんな気持ち(気)で行うかはもっと大切なのですね。

また初心に帰れた思いで、改めて大切な気づきがあった一日でした。

 

 

 

【実技、実習のポイント】

ガンの急所

胸椎の8番2側、胸椎の8番3側

胸椎の8番は、交感神経の緊張と同調する椎骨です。

胸椎の8番の可動が悪くなる人は、基本的に「怖がり」な場合が多い。

何かにおびえている。怖いものがあるということです。心が緊張するとそれがストレスとなり、身体に反映されます。コロナ渦の状況で、「コロナウイルスが怖い」とか過剰に感じても、それがお身体に反映されます。過剰な心配は、身体に毒です。

 

 

胸椎の8番の話

胸椎の8番は横隔膜とつながりがある。

胸椎の8番が硬い人は、横隔膜が狭くしか動かない → 呼吸が浅い

胸椎の8番に弾力がある人は、横隔膜が大きく動く → 呼吸が深い

マスクの着用は、呼吸が深くできなくなるリスクも考えなければならない。

左4趾(左足の薬指)をしっかり引っ張ると胸椎8番の可動性が付いて良い。

胸椎8番と左4趾は、生殖器系の関連がある。

 

 

冷え取りのツボ

・第3、第4中足骨の間

4趾寄りは緊張異常を、3師寄りは弛緩異常を調整する。

 

・仙骨孔の3番

仙骨孔は、一側につながっているので冷え取りになる。

 

 

乾きについて

頸椎3番と4番がくっつくことが多い

胸椎5番と胸椎10番が飛び出てくることが多い

 

 

花粉症の話

二宮先生が「チョコレート食べてたら、治らないよ!」と会員さんに言われていたという話。

食べ過ぎて骨盤が開いて交感神経の機能が低下することによって身体が弛緩してアレルギー症状の傾向がよりきつくなる。

→花粉症や喘息などアレルギー症状の強い方は、食べるものを見直してみましょう。

甘いもの、脂っこいもの、あと量の食べ過ぎにも気を付けましょう。

 

 

体癖によるなりやすい病気

小さいタイプ(1,4,6,8,9種)は、ガンでなくなりやすい

大きいタイプ(2,3,5,7,10種)は、脳梗塞、脳出血でなくなりやすい

例えば、3種、10種は、脳梗塞になりやすい。だいたい右脳にきて、左半身の麻痺になるケースが多いなど。

これは二宮整体では有名な話ですが、こういう病気になりにくいように時々整体をして、身体に弾力がつくように調整をされているとのこと。

要するに整体の方法としては、

「大きいタイプは左の骨盤を締める。小さいタイプは、左を締めてから右腰を上げる。」

ということになります。

人間最後は生を全うして亡くなる。また、それが自然なことであるともおっしゃっていました。その方がその方らしく最後を迎えることを整体でサポートしておられるそうです。

末期の方をよく整体されていますので、その方の寿命があとどれくらいかということ感じることがあるとも言われておりました。

 

 

痛みの急所

ガンなどの強い痛みには、左胸椎10番3側、左胸椎11番1側、左胸椎7番1側、あとアキレス腱(ふくらはぎ)の輸気が効果的である。

ガンの末期の方は、痛みとの戦いでもある。

整体でうまく経過する場合は、痛み止めを使わなくて済んだケースもある。

その場合の整体の目的は延命ではなく、楽に亡くなれること。

ガンの痛みは強いので、一側に出る。

10番と11番がくっついている(11番が上に上がって10番にくっつく)ことが多い。輸気することで、11番が下に戻れば良い。

また亡くなる直前の方は、禁点(腹部第一調整点の少し下辺り)が鉄板のように固くなことも何度も観察した。

例えば、膵臓ガンは虚しさからガンになる傾向がある。だいたい物を言わない良い人(自分の気持ちを隠す人)がなりやすい傾向にある。

痛みは緊張を伴うので、アキレス腱(ふくらはぎ)の輸気が大切。

 

 

看取りとは

今日一日が良い日だったと生き切ること

看取りの整体は、整体でそれをサポートすること

 

 

気の密度の話

気にも密度がある

集中すれば、密度が上がる

時間は、長くも短くもなる(感じる)

自分の意思で、自らやっていたら短い(短く感じる)

自分の意思でなく、やらされていたら長い(長く感じる)

 

少し長くなりましたが、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

P.S. 今、WBC準決勝の日本対メキシコの試合を観戦した後です。すごい感動しました!

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