整体技術 背骨の観察のコツは、どうしたら良いのか!?

2024年03月7日

先日、動画学習コースを受講されている生徒さんからいただいた質問です。

整体を学ぶ方から、同じような質問を受けることが割と多かったので、きちんとまとめてみました。

ご参考まで。

 

 

 

Q,最初に背中を観察したとき、胸椎何番が弛緩しているから、この人の体はこういう状態なのか。ここが緊張しているから肝臓が悪いんだな、とか。
そういう判断がなかなか分からず、観察しても何をどうしたら…という感じです。
参考になる動画はありますか?
講座ではその辺りも内容にあるのでしょうか?

 

A,ちょっと話が長くなると思いますが、説明させてもらいます。

【あらすじ】
Ⅰ、背骨は、一番難しい
Ⅱ、まずは、楽しく整体をするために骨盤と後頭骨を変えられるようになること
Ⅲ、背骨の観察のコツ
の順に話してゆきます

 

Ⅰ、背骨は、一番難しい
二宮整体では、「背骨を観察して身体を読む」ということをかなり重要にしているように思います。
一番初めにうつ伏せで背骨の観察からしますが、ここがまず初心者の方はほとんどの方が分かりません。
私個人の意見ですが、そこ(背骨の観察と、調整後の変化)は一番難しいところでもあると感じています。
実習してても、経験のある先生方でも意見が分かれますし、この辺りは私も非常に説明が難しいと思っています。
私は、患者さんと異常感を確認して、お互いに感じられたら(施術者は触った感じがおかしい、患者さんは他と違って痛みやひびきを感じるなど)「それは、正解」というように解釈しています。

>講座ではその辺りも内容にあるのでしょうか?
講座(桜整体スクール 初級)では、第7回「背骨、腹部、頭部」の内容に含まれます。

>講座ではその辺りも内容にあるのでしょうか?
詳しくお話している動画は、思い当たりません。ないと思います。

 

Ⅱ、まずは、楽しく整体をするために骨盤と後頭骨を変えられるようになること

私の講座(桜整体スクール)は、
①骨盤の調整
②後頭骨の調整
③背骨の調整
の順で教えていきます。

①骨盤の調整:足趾をみて、ほとんどの方が変化を実感できます。
②後頭骨の調整:後頭骨の変化を、ほとんどの方が感じることができます。
③背骨の調整:一番難しいです。①骨盤②後頭骨に比べて③背骨は異常感の感覚を感じること・異常感を変化させることが難しいです。

結論から申し上げますと、①骨盤②後頭骨で、ほとんどの方が大きく成果が出せる施術ができるようになります。

そもそも、私がなぜ二宮整体を続けてやってきたかというと
一言でいうと
「成果が出たから」
です。
患者さんの反応が変わった。
満足してくれて、ずっとリピートして来てくれる。
「他の整骨院・病院とは違う」、「ここがあって良かった」と言われるなど
患者さん(家族、友人)を紹介してくれる
楽しいから二宮整体を学ぶことをずっと続けてきました。

なので、整体をご指導している方にも、私はいつも聞いています。
「(家族・ご友人に)整体をしてみましたか? 成果が出ましたか?」

生徒さんでも熱心に取り組まれている方は、学ばれながら周りの反応が変わってきます。

なので、まずは①骨盤②後頭骨をきちんとできるようになることが肝心だと思っています。
足趾の異常感と骨盤、後頭骨の変化をきちんとマスターしてもらう。
ここまでは、ほとんどの方が理解できる感覚だと思いますので、ここから取り組みます。

目的は、楽しく続けてもらいたい、成果を出してもらいながら楽しんで整体に取り組んでもらいたい
この一心です。

 

Ⅲ、背骨の観察のコツ

二宮先生の「超整体健康法」、「整体健康法」を持っておられたらいろいろ書いていると思います。
主要なところでは、胸椎4番の左は心臓、右は胆のう、胸椎8番は交感神経の緊張と関係、胸椎10番は腎臓、胸椎12番は骨盤の開閉など。

で、結局
「こんなにたくさん覚えられない」
とか
「覚えてみたけど使えない(異常感が分からない)」
みたいな感じで皆さん、「分からない」と言われる方が多いですかね。

結局丸暗記できても、自分の手が「ここっ!」というところで止まらなければ意味がありません。
「二宮整体は、輸気が運転免許証」と二宮先生も言われていましたが、結局手が感じられなければ理屈だけをを覚えても使えないです。

私は、もちろん「何番何側は何」とか覚えていますが、体癖的な分類で大きく分けることが理解しやすいのではないかと思っています。
これだと覚えるのも少し簡単ですし

【背骨の体癖的分類】
頸椎1番、頸椎5番、胸椎2番、胸椎6番、胸椎10番、腰椎2番、仙椎1番
左右
消化器
食べ過ぎ、感情の押し殺し

頸椎2番、頸椎6番、胸椎3番、胸椎7番、胸椎11番、腰椎3番、仙椎2番
捻れ
泌尿器
冷え・乾き、がんばりすぎ

頸椎3番、頸椎7番、胸椎4番、胸椎8番、胸椎12番、腰椎4番、仙椎3番
開閉
生殖器
緊張・弛緩

頸椎4番、胸椎1番、胸椎5番、胸椎9番、腰椎1番、腰椎5番、仙椎4番
上下
大脳・呼吸器
頭を使った、呼吸の系統

4つ飛ばしで同じ分類の骨になります。
今日来られた方は、腰痛で右回旋動作にて左腰に痛みを訴えられました。
背骨の観察では、胸椎の11番の左1側に異常感を感じました。
触ると痛みを感じられたので、
「身体が冷えたとかそういうのはありましたか?」
と、尋ねると
「鳥取に旅行に行ったのですが、寒かったのかも」
とのこと
他にも分類上は、「身体を捻って痛めた」かもしれませんし、「乾き」で痛めたのかもしれません。

こんな感じで
呼吸器、大脳の骨であれば、「頭の使いすぎとかなかったですか?」

消化器であれば、「感情の押し殺し、ストレスなどはかかりませんでしたか」

生殖器であれば「疲れてしまって、身体が重たい」女性の方であれば生理痛など

一例ですが、このように尋ねてみるなど、やってみてはいかがでしょうか。

整体指導の目的は「気付くきっかけ作り」です。

気付くことからすべてが始まります。

「絶対にあててやる」というような気持ちは必要なく
「身体にこのようなサインが出ているので、こういう傾向はないですか?」
みたいな感じでいいです。

お客様でも特に女性の方は、占いみたいでこういう(性格、内臓がどうとか)のが好きですね。

 

ちょっと文字だけで説明でき切れないのですが、1種から10種まであって、何種的な方だから偏り疲労はここにくるとかそういうことをまず予想して触っているところもあります。
→これだけでも、かなりのボリュームになるので今回は体癖の説明は割愛します。
体癖も分かってくると、占いみたいなことができます。

詳しくは野口晴哉先生の「体癖」、名越康文先生の「キャラッ8」を読まれたら良いです。

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