深いツボにも届く! 整体の触り方 実演
2022年04月19日
今年の私の整体のご指導の目標は、皆さん(受講者様)が
「先生は、違う!」 「先生にしてもらいたい!」
と言われるような差別化できる技術のご提供ということにしています。
今日は、整体の触り方です。
基本的なところですが、整体が上手な方、上級者の方は無意識にこれができています。
今日の実習の内容は 上級者は、触り方が違う! です。
整体は、揉まない、揉もうとしない 2時間の実習を通じて 「力と力のぶつかり合いから卒業しましょう!」 ということをテーマにしたいと思います。
力と力のぶつかりあい とは!? 施術者は力を入れて指圧する(押さえる) 受け手の方は痛いので、力を入れて耐える その結果 施術者の指が痛くなる 受け手の方は、揉み起こしになり身体が痛くなる これが「力と力のぶつかり合い」です。
ちまたのマッサージやセラピーしておられるところの多くは、このような状態であると思います。
「もっと強く押さえてください。」とお客様に言われるので、どんどん強く押さえてしまいます。というお話をよく聞きますが、施術で根本的にお身体を改善するということを目標に掲げるのであれば、これは逆効果ではないかと思います。
整体をきちんと学ぶことができれば、このような状態から脱出できます。
施術者は、指が痛いと困ることはなし、受け手の方も揉み起こしで身体が痛くなるという心配がありません。
私たちが変えるべき焦点、ツボ、ポイントは身体の深い部分にあることが多いです。
受け手の方が脱力していないとそのポイントには届きません。
力を抜いて、施術者に安心して身体を預けてもらえるかどうかは施術者の触り方、接し方により決まります。
だから、整体において触り方は大変重要で施術の成果にも大きく影響する要素と言えます。
「この先生は、違う(すごく上手い)!」 と言われるのは、大抵の場合『触り方が上手い』ということなのです。
普通の人では届かないポイントに、パッと一発で当ててくるのです。
・揉もうとしないこと
マッサージや手技療法をされている方が整体をはじめて意外と難しいのがここです。
どうしても「揉もう」「効かそう」としてしまう。
そこで、力みが生じる。
整体の本来の形は、手当です。
合掌行気をしている感じで操法をする。
ここに忠実に行ってみましょう。
施術者の力まずに施術しているので、受け手も脱力して力を抜いて受けられる。
施術者が力んで施術していれば、受け手もおのずと力が入ってしまい力んでしまう。
施術者の呼吸が深ければ、自分がしんどくない。
深いところにある異常感を感じられる。
施術者の呼吸が浅ければ、自分がしんどくなる。
深いところにある異常感を捉えられない。
親指でツボやポイントを取るとき、大切なのは親指の力を抜くことです。
くれぐれも親指で押さえないことです。
親指を感じること専門に使うべきです。
親指で押し込んだ時、親指はその部分の異常感を感じられません。
身体全体を使って、もしくは反対の手を使って、もしくは同側の四指を使って親指をポイントにあたるようにもっていきます。
これは、たとえ話ですが深いところにある魚を手で掴むことをイメージしてください。
魚はツボ、焦点です。
浅いところでバシャバシャしていたら魚は逃げてしまいます。
この行為が、相手を力ませるということです。
(例)うつ伏せで、背骨を数えている時に、指を立てている。(指を立てずに添わせるが正解)→受け手は、こそばい、不快感で力む
(例)ポイントを見つけて、親指でグッと押し込んだ。→受け手は、痛みで力む
まず、静かに水面に手を入れて波風を立てない。
その上で静かに魚に手を近づけて、スッと取る。
整体のツボを取るのは、このようなイメージです。
上手な方は、受け手の方の深いところにスッと手が届く。
逆に技術が未熟な方は、「こそばい、痛い、不快」を知らない間に与えてしまっている。
力ませてしまっている。
相手が力んで脱力していない状態では、施術の効果はもう期待できない。
今日の実習は、3つをやります。
1.腕の疲労 2.足三里 3.中腰
1.腕の疲労 整体の手を作る
5本の指を反らして手のひらに卵が入る形 ×親指で押さえる 〇5本の指と手全体を使って絞る
受け手の肘関節が軽度屈曲位から少し伸展位へ
自分の姿勢は、少し前かがみの構え「虚(きょ:不安定な状態)」からスタートし、少し後ろの一番安定するところで「実(じつ:安定した状態)」となりよく効かすことができる。
2.足三里
手はパーの手、四指は揃えない。 ×親指で揉む 〇身体を預ける
3.中腰(背筋、腰の押圧、またいで構える方法) 整体の手を作る
5本の指を反らして手のひらに卵が入る形 ×親指で押さえる 〇身体を預ける
親指は圧力を感じる
4.その他
これは、どうなの?? 自信があるもの、自信がないもの、何でもいろいろ試してみましょう。
今回の講習の内容でした。
本日も読んでいただいてありがとうございました!
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